氷に塩をかけると温度が下がる。このことは知っていますよね!
しかし、なぜそうなるのかと聞かれると答えられない人も多いと思います。
今回は、その理由と氷を使ったお手軽アイスの作り方をご紹介します。
氷に塩をかけると温度がなぜ下がるのか
氷には「吸熱反応」という溶けるときに周りの熱を奪う性質があります。
コップの水に氷を入れると水が冷たくなるのは、氷が溶けるときに水の温度を奪っているからです。
氷は通常0℃くらいの温度をキープしながら徐々に溶けていくのですが、そこに塩をかけるとある変化が起こります。
塩は氷が溶けるスピードを速める
塩には氷が溶けるスピードを速める性質があります。
氷が速く溶けると周りの熱を奪うスピードも速くなるので、どんどん水の温度が下がって0℃よりも低い温度にしてしまうのです。
塩水は凍りにくい
塩水は水に比べて凍りにくいです。
水は0℃になると凍りますが、そこに塩を加えると、分量にもよりますが-21℃くらいまで下がらないと凍らなくなります。
水の分子は温度が下がると動きを止めてお互いにくっつきますが、塩がくっつくのを邪魔するのでこのような現象が起こります。
この性質を利用してアイスが作れる!
アイスクリームメーカーや冷凍庫を使わなくてもお手軽においしいアイスが作れます。
材料
・生クリーム 200ml
・グラニュー糖 30g
・バニラエッセンス 少量
用意するもの
・氷 適量
・塩 適量(氷の1/3ほど)
・大小2種類のボウル
・泡立て器
作り方
①大きめのボウルに氷と、氷の3分の1くらいの量の塩を入れる
②一回り小さいボウルに生クリーム、グラニュー糖、バニラエッセンスを入れる
③氷の入ったボウルにアイスの材料が入ったボウルを入れて、冷やしながら泡立て器で混ぜる
冷やす前にアイスの材料を混ぜておくと、ソフトクリームのような食感のアイスが作れます。
ジャムやフルーツで味付けしてみたり、ジュースを冷やしてシャーベットを作ることも◎
ボウルや泡立て器がなければポリ袋やジップロックを使って作ることもできます。
氷と塩を大きめのジップロックに、その中に材料を入れた一回り小さいジップロックを。
それを振ったり揉んだりすれば10分~20分程でアイスができます。
最後に
氷に塩をかけると温度が下がる。
この性質を利用してアイスを作ったり、飲み物を短時間で冷やすことができます。
生活の中で役立つシーンがあるかも?しれないので頭の片隅に、豆知識として覚えてみてはいかがでしょう。
ではまた!